1. LTSports で race result System 5000s のサポートを開始しました
2019年3月に電波法が改正され、日本国内でも、1W出力のUHF帯のパッシブRFIDタグを利用した海外製品が利用できる環境が整いました。これに伴い、弊社 のマラソン等の計時スポーツ用クラウドサービス LTSportsで、世界でも定評のあるドイツの race|result 社のハードウェア race|result System 5000s を利用できるソフトウェアを開発いたしました。 |
UHF帯のRFIDパッシブタグのシステムは、電池を持たないタグで単価が安く、使い捨てのソリューションが提供できるので、世界のメジャーなマラソン大会では現在広く採用されています。中小規模の大会では、電池を持つアクティブタグで、イベント終了後回収して割当て直す方式も成り立ちます。ところが、1万人を超えるような大型大会では、タグの割当・回収の作業は膨大になるため、使い捨てでないと運用が難しいことから、RFIDパッシブタグのシステムが世界の大型マラソン大会で事実上のスタンダードになっています。 弊社が、そのRFIDパッシブタグのシステムの中から、race|result System 5000s に最初に対応したのには理由があります。それは、race|result のハードウェアには、下記に挙げるような多くの優位性が存在していたからです。 |
(1) インターネットでメーカーから直接購入できる (2) 価格がオープン・フェアである上、競争力がある (3) UHF帯のパッシブRFIDタグのシステムで比較すると、取得漏れの確率が低い (4) タグが貼りついた状態のナンバーカードを発注できるので、運用者の作業が減る (5) ナンバーカードの発注時にデザインを画面で確認でき、発注に対するサポート対応が早い (6) ドイツであるにも関わらず、発注から納品まで1~2週間程度と短納期である (※ 在庫のある商品であることが必要) (7) 運用やソフトウェア開発に必要な情報がインターネット上にオープンになっている (8) 計測機の消費電力が少なく、数時間のイベントならば内臓バッテリーだけでも十分に計測可能である (9) タグのエンコーディング機器も提供されているため臨機応変な対応が可能である |
弊社が最初のパッシブタグシステムのつなぎこみを行うにあたり、最も重視した点は、race|result社がとにかく情報をオープンにしているということです。 開発や運用に必要な情報は、インターネット上に公開されています。オープンなのは情報だけでなく価格もです。必要なものは大抵、race|result社のインターネットのショップから購入することができます。英語ではありますが、ナンバーカードを発注し、デザインを確認し、届くまでのサポートが充実しています。これは、実際に弊社で発注することで実感できたことです。 これらによって、race|result社は、弊社のクラウドサービス LTSports が目指す、お客様自身が自動計測を行ってイベントを作り上げていくというコンセプトにあったハードウェアを提供するベンダーであると判断しました。 |
まずは、百聞は一見に如かず。race|result 社の通販、技術情報のページをご覧いただきましょう。 race|result社の通販・トップページ 計測機の購入 |
RFIDタグ (トランスポンダー)の購入
技術情報 |
race|result のハードウェア付随サービスで特に秀逸なのは、ナンバーカード発行で、次の特徴があります。 ✔ ナンバーカードのデザインを確認しながらWEBで簡単に発注できる ✔ RFIDタグが装着された状態でナンバーカードの納品される ✔ ドイツにも関わらず、比較的短納期で大量のナンバーが発注できる ナンバーカード発行サービスを利用することで、必要であったナンバーとRFIDタグの貼り付け作業から解放され、大人数でのイベント計測でも LTSports を使っていただきやすくなります。 ※ LTSports のお客様の中には、中小規模の大会を年に数多く開催している主催者がいらっしゃいます。このようなお客様が、使い捨てのタグを採用すると、かえって割高になってしまいます。お客様のイベント開催の規模・頻度に応じて、適切な機材を選定する必要があります。 |
LTSports は、特定のハードウェアの利用に限定していません。お客様に良いソリューションを提供できると判断した場合は、race|result の他にも、積極的に様々なハードウェアとつなぎこみの拡張を行っていく方針です。 また、弊社では、お客様のイベントに合わせたシステムとするため、どの機材を選定したらよいかのアドバイスも行っております。ご質問・ご相談がございましたら、弊社までお問い合わせください。 お問い合わせは、こちらから https://seaful.com/contact/ |